青山 健
172万人。
これ、いったい何の人数だと思いますか…？
もくじ
鬱（うつ）病という病気
これは、厚生労働省 が今年6月に発表した気分障害の患者、主に「鬱（うつ）病」を患っている人数なんです。
最近ネットニュースなどでも「鬱（うつ）の若年化」について取り上げられることも多く、若者世代の鬱（うつ）が深刻化と認識している人も多いのでじゃないでしょうか。
しかし、実はさらに深刻な世代が…
中高年の鬱（うつ）
それが…中高年です。
ここ10年のデータを見ると、年々鬱（うつ）病の患者数は増加。
中でも40代から50代の中高年世代の割合が増え続け、最新の調査結果では全体のなんと43%を占めるほどになっているそうです。
もちろん鬱（うつ）病は年齢性別を問わず発症する可能性があります。
そんな中、なぜ中高年がここまで増加の一途をたどっているのでしょうか？
ミッドライフクライシス
その原因の1つとされているのが「ミッドライフクライシス」だと言われています。
鬱（うつ）病に特に詳しい精神科医によれば
“4、50代は社会的な立場の変化に加え、人生の残り時間も見えてきます そういう焦りが気持ちの中でまとまらず、辛い状況になってきてメンタルヘルス的な危機がやってきます”
ということなんです。
ミッドライフクライシスは「先行き不安」や「加齢による焦り」を感じる心理状態。
それは中高年のおよそ8割が経験するとも言われており、これが鬱（うつ）病に進展するケースも少なくないそうです。
焦り、とは経済的なものが大半を占める現実
鬱（うつ）病に進展するケースがある「ミッドライフクライシス」の主な原因は「中高年による心理的焦り」です。
その多くの場合、焦りとは「健康」と「経済的な問題」だと言われています。
定年というゴールが見えてくる年代、出世レースもほぼほぼ結果が見えてきている状態で、ビジネスマンとしての残りの人生に絶望している人も少なくありません。
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そんな余裕ある高揚感の中で「ミッドライフクライシス」には陥りませんし、ましてや「鬱（うつ）病」など、どこ吹く風です。
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