青山 健
レスポンシブウェブデザイン（RWD）とは、近年のウェブデザインのトレンドとして注目される言葉です。
多くのアフィリエイト初心者の方々、特に新しいウェブマーケティングのフィールドに足を踏み入れたクライアントの方から、このテーマに関して繰り返し質問を受けることがあります。
「レスポンシブデザインとは具体的にどういうものなのか？」という疑問に対して、今回は詳しく解説していきます。
このデザイン手法は、ユーザーがどんなデバイス（スマートフォン、タブレット、PCなど）を使用していても、ウェブページの表示が最適化されるというもの。
そのため、ウェブサイトの利用者が増え、多様なデバイスからアクセスする現代において、レスポンシブデザインは非常に価値が高いものと言えます。
このデザイン手法のメリットやデメリット、そしてSEO対策にどう影響するのかについても、この記事で触れていきたいと思います。
もくじ
アフィリエイトサイトにおけるレスポンシブデザインとは何ぞや？
レスポンシブウェブデザイン（RWD）は、サーバーからどのデバイスに対しても常に同じHTMLコードを配信し、CSSを使用して各デバイスでのページのレンダリングを変える設定方法です。
引用：Google GUIDES
レスポンシブデザインの採用についての説明は、初めて耳にする方には少々難解に感じられるかもしれませんが、その背後にあるコンセプトは非常にシンプルです。
要するに、従来我々は「PC専用サイト」と「スマートフォン専用サイト」をクライアントの要望に基づき別々に制作していたのですが、レスポンシブデザインというアプローチにより、これらを1つのサイトで実現することができるようになったのです。
このアプローチはエンドユーザーにとっても多くの利点があることから、検索エンジン最大手の「Google 」も積極的に推奨しています。
その結果、現在のWebのトレンドとしては「レスポンシブデザイン」を採用したサイトの割合が急速に増加しています。
アフィリエイトのサイトをはじめ、多くのWebサイトにおいて、レスポンシブデザインの採用は以下のような明確なメリットを持っています。
これにより、サイトへの訪問者がアクションを取りやすくなり、コンバージョン率の増加が期待できます。
アフィリエイトサイトにおけるレスポンシブデザインのポテンシャル
近年のアフィリエイト運営における最大の変化要因の一つとして、「タブレット端末」の存在が挙げられます。
かつては、主要なデバイスとして「PC（パソコン）」または「携帯・スマートフォン」に最適化されていれば充分でした。
しかし、現代の多様なデバイス利用環境を考えると、これらだけではお客様のニーズを完全には満たせなくなってしまったのです。
こうした課題を解決するために導入されるのが、レスポンシブデザイン技術です。
この技術を活用することで、様々なデバイスからのアクセスに柔軟に対応し、ユーザーに最適化されたアフィリエイトサイトを提供することが可能になります。
さらに、アフィリエイトサービスプロバイダー（ASP）の側でも、この流れを受けてレスポンシブ対応した広告素材の提供が増えてきました。
多種多様なデバイスを使用する現代のユーザーに対して効果的にアプローチするため、これらの対応は非常に重要です。
レスポンシブ対応によって、どのデバイスからのアクセスであってもサイトの魅力を十分に伝え、収益機会を最大化することが期待されます。
そして、SEOの観点からは、Google社の2018年4月の発表が大きな意味を持ちます。
「モバイルファーストインデックス」という新たな取り組みにより、これまで主流であった「PCサイト」の評価よりも、「モバイルサイトのコンテンツ内容」が検索エンジンの順位を決定する要因となるとしています。
この動きは、モバイルの利用者増加という大きなトレンドを背景にしており、今後のSEO対策やサイト運営において、モバイルを優先する必要性を強く示しています。
ハンバーガーメニュー採用
ハンバーガーメニューとは、その名の通り、デザインがハンバーガーを思わせる独特な見た目から名付けられたユーザーインターフェースの一部です。
しかしこのデザイン、実は以前「ドロワーメニュー」として知られていました。
「ドロワー」の名前の由来は、フランス語で「引き出し」を意味します。
このメニューの最大の特徴は、ボタンをクリックまたはタップすることで、まるで「引き出し」を開くように、コンテンツメニューがスライドして表示されることです。
特に、タブレット端末やスマートフォンのような画面が狭いデバイスで、多数のコンテンツや情報を効率的にユーザーに提示するために非常に効果的です。
現代のWebデザインのトレンドとして、レスポンシブデザインが一般的になりました。
これは、デバイスのサイズや画面の横幅に応じて、ウェブサイトのレイアウトやデザインが動的に変化する技術です。
多くのレスポンシブサイトでは、特定の画面の横幅、例えば○○○ピクセル以下になると、従来のPC向けのグローバルメニューからこのハンバーガーメニューに自動的に切り替わります。
私たちの会社も、制作するアフィリエイトサイトのレスポンシブデザインにおいて、このハンバーガーメニューの採用を積極的に行っています。
このようなアプローチは、ユーザーエクスペリエンスの向上やGoogleのSEO対策にも寄与しています。
画像サイズやレイアウトも可変式であらゆるデバイスに対応
近年、デジタルデバイスの進化に伴い、ユーザーがアフィリエイトサイトを閲覧するデバイスの種類やブラウザの横幅が多様化してきました。
このため、ウェブサイトのデザインやレイアウトにも変化が求められるようになりました。
特に、スマートフォンやタブレットといったモバイルデバイスの利用者が増加している現代では、これらのデバイスに最適化されたサイトデザインが非常に重要です。
従来の方法では、スマートフォンやタブレットなどのデバイスでPC版サイトをそのまま表示させることも可能でした。
しかし、この方法ではサイトが単純に縮小表示されるだけで、結果的にテキストや画像が小さくなり過ぎてしまい、ユーザーエクスペリエンスが損なわれてしまいました。
さらに、ボタンやリンクがタッチしにくくなることで、ユーザーが望むアクションをとるのが困難となり、アクセス数が増えても実際のコンバージョンへと繋がりにくいという課題が存在しました。
この問題を解決するための答えが「レスポンシブデザイン」です。
レスポンシブデザインは、利用しているデバイスやブラウザの幅に応じて、サイトのレイアウトやデザインが自動的に最適化される技術です。
具体的には、商品の表示件数や文字数を原則として変えず、表示領域を縦に伸ばしたり縮めたりして、ユーザーに最も適した表示を提供します。
例として、スマートフォンでサイトを表示し、デバイスを横にして画面を半回転させると、サイトのデザインやレイアウトが変わることを体験できるでしょう。
これにより、ユーザーは異なるデバイスで異なるURLを覚える必要がなく、ひとつのURLで最適な表示を得ることができます。
GoogleのSEO対策の観点からも、レスポンシブデザインは非常に重要です。
モバイルフレンドリーなサイトは検索順位においても有利とされており、ユーザーエクスペリエンスの向上とともにSEO対策としての効果も期待できます。
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