百貨店の苦戦は、以前からも言われておりました。
全国あまたあるデパートも売上減により閉店を余儀なくされ、営業何十年といった老舗百貨店の閉店のニュースは記憶に新しいところです。
そんな全国の百貨店が、生き残りを掛けて活路を見出したのが「アフィリエイト」だという事実を知っていましたか…?
もくじ
百貨店は斜頸産業なのか
東京商工リサーチ「https://www.tsr-net.co.jp/ 」によると、全国の主要百貨店における2020年度(2020年4月期-2021年3月期)の売上高は、合計4兆996億円(前期比27.0%減)だったそうです。
これは前期より1兆5,189億円減少しており、調査開始以来、はじめての5期連続の減収となった模様です。
言わずもがな「新型コロナウイルス」による感染拡大の影響が直撃し、外出自粛や休業、時短営業に加え、インバウンド需要の消失など、これまで以上にかつてない苦戦を強いられたようです。
他方、EC(通信ネット販売)における2020年度の売上高は、前年比20.1%増の10兆6,300億円となり、とうに百貨店超える売上を上げています。
ECサイトはコロナ禍の購入手段として活用されたこともあり、昨年度よりも20%以上の伸び率となり直近10年の平均成長率は8.7%で、マイナス成長を記録した1998年度以来、22年連続して増加傾向が続いているそうです。
まさに天と地が如く、ECは右肩上がり、百貨店は斜頸産業と呼ばれて久しいのはこの数字を見ても実感できます。
百貨店とアフィリエイトと
そんな中、大丸東京店「https://www.daimaru.co.jp/tokyo/ 」では、D2Cブランドのショールーミングスペースとして「明日見世(あすみせ)」を昨年2021年の10月にオープンさせました。
「D2C」というのは「Direct to Consumer」の略で「製造者がダイレクトに消費者と取り引きをする」という意味の言葉です。
つまり、メーカが中間流通業者を通さずに、自社のECサイトを通じて製品を顧客に直接販売することで、その一形態のことを言います。
ちなみに、似たような言葉に「B2B」や「B2C」等がありますが、B2Bは「Business to Business」で企業同士が取り引きをすること、B2Cは「Business to Consumer」で企業と消費者が取り引きをすることを指します。
これまでも実際の店舗がショールームのように利用されてしまうことが問題視されておりましたが、つまりこれを逆手にとって堂々と店舗をショールーム化して商品を売って売上を上げるのではなく、ショールームとして企業から出展広告料で稼ごうというのが、この大丸東京店の「明日見世」です。
なんでもこちらのスペースは、出展依頼したメーカーの商材を展示することはもちろん、その商品説明なども大丸のエキスパート販売員が行うとのことです。
特筆すべきは、来店者が商材を気に入って「購入したい」となった場合、その場で販売を行うことはせず、販売している企業のECサイトからの購入を促されるそうで、やっていることはまさに「アフィリエイト」そのものではないかと感じました。
大丸と言えば、大正9年に設立の呉服店からなる老舗百貨店のパイオニア。
その大丸東京店の一角に言わば「リアルアフィリエイトスペース」を立ち上げた衝撃は、筆者も驚きを隠せませんでした。
リアルのアフィリエイトは我々の敵か味方か?
ではこの大丸東京店の「アフィリエイター化」が、われわれ既存のアフィリエイターにとって脅威かと言えば、今回は全くそういうお話ではありません。
なぜなら、商材をショールームで観て購入したいと思っても前述のように「その場で購入して持ち帰ることが出来ないから」です。
その事由はあまたありますが、その中のひとつに「EC(ネットショップ)の方が便利だから」という事があります。
これはかなり重要なファクターだと思います。
勿論、購入前に実際わざわざ商材を手に取って見てみたいという層はいらっしゃるでしょう。
しかし、そういった層が現在の百貨店を支えている層と一致するのではないかと筆者は想像しています。
商材を店舗まで行って見て触って購入するとなれば、これまでの百貨店でモノを買うという行動と何ら変わらないからです。
(もっと言えば、その場で購入できないことはむしろマイナスではないか、とさえ感じます)
何れにしましても、ある意味で百貨店がお墨付きを与えるほど、アフィリエイト広告というビジネスが信頼に値するという確信に変わるきっかけの一つになりそうです。
その上で誤解を恐れずにあえて申し上げれば、EC(通信ネット販売)の流通額が大きくなればなるほどアフィリエイト広告もまた需要が拡大していき、まさに「時代が求めている!」ということになるのではないでしょうか。
本記事が、みなさんの「アフィリエイト運営」のほんの一助にでもなれれば幸いです!
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